姫路紀行 旅行記 2013年04月07日 ※今回の最高の一枚 今回は三ツ山大祭を観に、姫路へ。20年に一度しか開催されないと聞くと行かずには居られない。調度桜の季節だし、楽しみで仕方なかった。―姫路市(播磨国) 4月7日当日、祈りが通じたのか昨日の大雨の後を感じさせない良い天気だった。やや曇りがちだが日の照っている時の暑さを考えると、必ずしも悪い事ばかりではなかった。午前9時半頃、姫路城大手門前でバスを降りて直ぐの所に在る播磨国総社射楯兵主神社(はりまのくにそうしゃいたてひょうずじんじゃ)を訪れた。三ツ山大祭に乗じた縁日の通りを東へ進むと本日最大の目当てである「三ツ山大祭 置山」が見えてきた。未だ午前中だからか、思ったよりかは人が少ない。総社御門御神門祓禊所(車祓所)拝殿三ツ山大祭 置山奇抜な?趣向の置山は風に靡いており、見た目の割には軽そうだった。姫路城付近で開催されていた「第27回ひめじぐるめらんど」では来年の大河ドラマに黒田官兵衛が選ばれた事からか、黒田官兵衛に関する企画展示が多く見られた。秀吉・官兵衛の中国大返し 人形ゆるキャラ「かんべえくん」--- そして姫路城へ。三ツ山大祭のついでとは言え、姫路城を訪れるのは初めてである為、期待が高まる。こちらも午前中だからか、人が意外に少ない。桜門橋と大手門大手門大手門を潜り前へと突き進むと、三の丸広場へ着く。調度その頃に第28回姫路城観桜会の催しが始まった様で、世界遺産へ登録されてから20年目を迎えるこの城は何時にも増して賑やかだっただろう。ゆるキャラの「かんべえくん」はこの時初登場したらしい。春の嵐がなければ6日に開催されていたのだから、得をした様だ。因みに姫路市は地元鳥取市と姉妹都市の関係にあるらしく、三市合同の和太鼓演奏などが行われていた。三の丸広場入城口へと進む前に西の丸カの櫓、ワの櫓を見に横道へと逸れる。打込ハギの石垣も、その上に鎮座する櫓群も、そして満開の桜も、全てが美しい。カの櫓ワの櫓三の丸を更に進むと入城口が見えてくる。400円の入城料を払い中へと進み石段を登っていくと直ぐ菱の門が見えてくる。非常に大きく、然し隅々まで装飾された白亜の城門は単なる威圧感と言うよりも寧ろ畏怖の念を抱かざるには居られない。この菱の門を潜ると二の丸へと進む事が出来る。二の丸は三の丸に引けを取らない程大きな区画だが、上山里曲輪や乾曲輪、三国堀曲輪など複数の曲輪に区分けされている為、言われなければ二の丸だとは分かり難い。三国堀から望む本丸はとても優美で、思わず足を止めてしまう。その優美さとは裏腹に複雑な構造になっている為、るの門など所々行き忘れた場所が何箇所かあった…。菱の門三国掘から望む本丸いの門ろの門はの門ぬの門(表)ぬの門(裏)りの一渡櫓とチの櫓りの二渡櫓お菊井戸りの門と太鼓櫓備前門帯の櫓(裏)折廻り櫓(左)とちの門(左奥)、井郭櫓(右)、トの櫓(正面奥)折廻り櫓(裏)ロの櫓二の丸を進み、工事中の天守を抱える本丸へ。備前門を潜ると建屋に覆われた大天守が正面に現れる。標高100m程の高台にある為か、風がかなり強い。備前丸から見下ろす城下は古よりこの都市の中心地であった事を十分に示している。建屋に覆われた大天守城下パノラマ修理中の大天守(最上階の大屋根)修理中の大天守(最上階の漆喰壁)西小天守(右手前)と乾小天守(左奥)水の一門水の二門油壁にの門にの門(表)にの門(裏)にの門 十字紋本丸を抜け西の丸に向かう。城内では三の丸に次いで広い区画(区分けされていないと言う意味で)なのではないだろうか。ここだけは何故か姫路城全体のパンフレットとは別に西の丸のみのパンフレットを配っていた。西の丸長局の内部は春の風を程良く受け、直射日光を受け続けた後だと涼しい。格子窓から入ったのだろう、所々に桜の花びらが落ちているのは風情を感じ、とても雅だ。格子窓から覗く本丸方面の景色は絶景で、大天守が見えていれば尚の事壮観だっただろう。広さに余裕がある為か比較的観光客の密度が疎らで、且つ和を感じさせる風景とも相俟って、外国人観光客がしきりにシャッターを切っている光景をよく目にした。自分も一人旅の外国人に記念撮影を頼まれたのだが、写真を撮る事に夢中になっていた為、最初の方は気付かずに無視する形になってしまった… I'm Sorry :(化粧櫓ヌの櫓(左)とカの渡櫓(中央)、化粧櫓(右)レの渡櫓レの渡櫓(内)レの渡櫓内から西の丸長局と本丸を望むヲの櫓前(内)ヲの櫓(内)タの渡櫓(内)ヨの渡櫓(内)化粧櫓(内)西の丸から本丸を望む--- ぐるめらんどで姫路おでんと姫路すじこん焼きそばを摂った後(強風の影響で自分が来た直後に中止・終了のアナウンスが鳴った)、再び三ツ山大祭の会場へ。基本的に旅先で自分の写った写真を撮る事は先ずないのだが、今回は次を逃したら20年後まで待たなければならないので、例外的に撮る事にした。一人旅の場合自分を写すのは中々難しいのだが、家族写真を撮っている(or撮ろうとしている)子連れの家族にお願いすると十中八九OKしてもらえる。もちろんその後に、家族全員の記念写真を撮ってくれと頼まれる所まで含めて、である。記念撮影を済ませた後は播磨国総社射楯兵主神社に参拝し、序でに「撫でみみづく」とやらを撫でてきた。境内の枝垂桜も、これはこれで良いものだ。そして最後に少しだけ神楽を観てその場を後にした。撫でみみづく境内の枝垂桜備中神楽--- カメラの充電が切れかけた為、当初寄る予定だった赤穂市行きを取り止め、少し早めの帰路へつく事にした。少しくらいであれば撮影出来ただろうが、バッテリー残量を気にしながらだと満足出来ない事は岡山旅行の際に嫌と言う程味わっていた為だ。それに、また来る。次の楽しみに取ってけば良い。--- こうして初の日帰りの旅が幕を閉じた。よくよく考えると初めて世界文化遺産を目にした旅でもあった。だからだろうか、日帰りも悪くは無いな、と思った。1年後には社会人になり、纏まった休みを取る事は難しくなる。日帰りの旅の経験は今後の旅人生を左右する事になるかも知れない。そう思うと、何だか少し寂しくなるのだった。■旅費を見る■[0回]PR