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旅暦『まほろば』

―森を駆け、遺跡を求めて道を歩み、海を訪ねては潜る。尋ねる先は、日出ずる国。

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出雲紀行

※今回の最高の一枚
―出雲市(出雲国)

 出雲市一帯で調べた限り一番安い出雲フォレストホテルを出て出雲科学館パークタウン前駅から川跡駅を仲介し、出雲大社前駅に到着。

ここのステンドグラスはわりと名物らしく、やはり縁結びのスポットらしい。
流石縁結びの神様のお膝元なだけある。


この日はとても天気が良く、昨日のあやふやさがない空はとても澄み渡っており、暑い事を除けば最高だった。

そうして駅から降り立つと神門通り、と呼ばれる通りに出る。
老舗が立ち並び、出雲大社への期待が必然的に高まる。
しかし直ぐに出雲大社へは向かわず、先ずは一の鳥居と呼ばれる宇迦橋の大鳥居を見に行く。
この大鳥居の高さは23mと、出雲大社御本殿の24mより僅かに低い。
石製の鳥居としては確か日本一であったと思う。

宇迦橋の大鳥居を改めて潜り抜け神門通りを歩き、勢溜に到着した。正面には二の鳥居と呼ばれる勢溜の大鳥居が堂々と構えている。なおこの鳥居は木製である。
いよいよ社内へ…とその前に、朝食兼昼食を摂る事にした。予定していた店が定休日と言う残念な事実のために急遽別の場所で摂ったが、言うまでもなく名物である出雲そばを注文した。

そして終に社内へ。
二の鳥居を潜り抜けると目の前には潜り参道と呼ばれる道が奥へと続いている。
何やら長い道だが、御本殿まで続く道の1/3程でしかない。改めてその規模の大きさを痛感させられる。
やっと下り参道を通り過ぎると、祓橋と呼ばれる石橋が架かっており、そこには境内を流れる小川、素鵞川がある。出雲大社の真後ろにある大きな山、八雲山から流れる清流だそうだ。


祓橋を渡ると目の前には松の参道と呼ばれる松林がある。正面には三の鳥居と呼ばれる松の参道の鳥居がある。この鳥居は鉄製だと言う。
松の参道を通り抜けると、最後に四の鳥居と呼ばれる銅の鳥居が待ち構えていた。
その名の通り銅製である。
そして四の鳥居を潜り抜け、いよいよ御仮殿へと向かう。
もう直ぐだ。

---

 御仮殿(拝殿)に到着。来年5月10日の遷宮に向け工事中の出雲大社では、工事の間この建物内に大国主大神が祀られている。
周囲は松が生えており、日差しを受けて心なしか輝いて見える。御仮殿の脇へと向かうと、十九社と呼ばれる長屋の様な建物が左右にある。


ここは旧暦10月になると全国の神様が集うため、19の扉全てが開放されるそうだ。
古びた藁葺き屋根に彩られた木造の建物がとても赴き深い。

御仮殿の裏へと回ると、工事中の八足門が目に入る。
奥には修復工事を終えた御本殿が微かに見える。新調された檜皮葺きの屋根は生き生きとした感じで、古くからある黒ずんだ木造の壁と対照的だったが違和感は特になかった。

四の鳥居を潜ると右側に神祐殿と呼ばれる建物がある。中はちょとした資料館になっていて、料金がかかるが折角なので中に入る事にした。
中は撮影禁止だったため写真はないが、太刀や巻物などが飾れていた。
神祐殿の脇には出雲大社で発掘された宇豆柱を模したものが在る。
近くには鳩飼いだろうか、鳩を手懐けている人がいた。
1羽だけ白い鳩がいたが、何か御利益でもあると良いな。
そんな事を考えながら、神祐殿の脇道を抜け、北島国造館へと向かった。

---

 神祐館の脇を抜けると、北島国造館へと繋がる道へと進む。
これまた八雲山より流れる小川、吉野川がある。

門を潜り抜け一時進むと、北島国造館の庭園があった。綺麗な滝が悠悠と音を立て流れている。
そこを南に10mほど進むと、相生の松と呼ばれる一組の松が目に付いた。


一つの根から黒松(雄松)と赤松(雌松)が生えているとても珍しい松なのだそうだ。

その時傍を通りかかった一人の年配の女性が教えてくれたのだが、黒松の方(色褪せたものの方)が松くい虫にやられ、近い内に伐採されるらしい。

後に樹齢300年と知ったが、世の中とは儘ならないものだと、無常のひと時を味わった。

---

 北島国造館を出て再び出雲大社の境内を歩き、次に隣接する古代出雲歴史博物館へと向かった。
この道は正面玄関へと続く道なのだが、嘗て存在したとされる48mの巨大神殿へ登る道の距離と合わせており、嘗ての出雲大社の巨大さに幾ばくかの思いを馳せる事が出来る。

ここでも結局、1時間程度のつもりが4時間近く滞在してしまった。
1時間後に迫る帰りの電車までに、どうしても稲佐の浜を人目で良いから見たい。

出雲大社前にあるご縁横町(後で知ったが8月末に開店したばかりだった様だ)できゅうりの漬物を食べ(と言っても丸ごと一本)、旧暦10月に神々が出雲大社へ向かう際に通るとされる神迎の道を通り、稲佐の浜へと向かった。
途中、永徳寺坂下の大燈籠などのちょっとした観光スポットを見たりもした。
そして終に、到着。
稲佐の浜に浮かぶ、中々に立派な弁天島と呼ばれる島がそこにあった。

浜からは遥か遠く、石見国を臨む事が出来る。
撮影したパノラマ写真は、残念ながら逆光を浴び途中で空の色が大きく変わっているものの、まあまあ良い感じだと思う。

そして帰り道、訪れた時にはいなかった、あるものに遭遇した。

---

 そこにいたのは一匹の、痩せ細った猫だった。野良猫だろうか。所々白髪まで生えている。
こちらに気づくと、人馴れしているのであろう、近寄ってきた。
時間がなかったが、少し悪戯してみたくなり、後もう少しと言う所で後ろに下がってみた。
この体勢、どうみてもチーターとかが獲物を狙う時のそれである。

一時すると諦めたのか、そっぽを向いてしまった。


…て、急にこっち見んな。
そして睨むな。
惚けたって無駄です。
終いには蔑む様な目でこっちを見てきた。この猫、随分と表情豊かである。

帰りの電車さえなければもう少し戯れて居たかったが、そう言う訳にも行かないので名残惜しみつつもその場を離れた。

---

 帰り道、何となく駅の標識を撮ってみた。


今までに多くの人々を見つめてきたであろう、今年100周年と言うこのローカル電車の標識は良い感じに古びていて、どうにも哀愁の念を漂わせている様だった。

さて、それでは出雲市もこれでおさらば。再び松江市に行く。宍道湖の夕日を拝む事は出来るだろうか。

---

 電車に揺られ一息吐いてると、突然女性の嬌声が車内に響き亘った。
視線の先に目を向けると、そこには鮮やかな夕日が、地平線に消え様としている所だった。

なるほど。早速窓越しに、撮影を試みる。
窓の汚れが写ってしまった。しかしそれでも綺麗な事に変わりはない。
風を受け波打つ湖に揺られ、鮮やかな夕日が煌いている。
2枚目は、敢えて傷のある窓越しに撮ってみた。この傷は恐らく乗客の付けたものであろう。
今その人は何をしているのだろうか。
傷付いた窓越しに映る、ぼやけた夕日がそんなノスタルジーな感情に浸らせる。
あと10分もしない内に日没になる。駅に到着してから5分ほどあるが、夕日スポットへの距離はどう考えても歩いて20分はかかる。仕方あるまい。

それでもこの景色の美しさは何物にも変え難い。ゆっくりと楽しむ事にした。
駅を降り、大橋に差し掛かる頃、ふと空を見上げてみた。ちょうど今が日没時だ。
夕日を一身に受け茜色に染まる翼の様な形をしたその雲は、疲れた心身に深く沁み入った。

ー松江市(出雲国)

 日没から10分ほど後、日没スポット付近の橋に到着した。


宍道湖を 惜しんで映える 夕陽かな
一人旅は初めてだった。今まで講習会などの帰りに立ち寄る事こそあれども、
一泊二日丸ごと、旅に充てる事はなかった。
その分、大変な事もあった。思い通りにいかない事の方が多かった。それでもやはり楽しかった。充実しているとはこういう事なんだろうと思った。

日はすっかり落ち、辺りは淡い闇に囲まれ始めている。
そろそろ帰ろう。…誰もいない、あの家へ。
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