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旅暦『まほろば』

―森を駆け、遺跡を求めて道を歩み、海を訪ねては潜る。尋ねる先は、日出ずる国。

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小倉紀行

※今回の最高の一枚
 先日三島で会った幼馴染さんが地元に帰って来ているらしい。
そう言う訳で1年半振りに故郷小倉へ赴く事となった。

―北九州市(豊前国)

 古来交通の要であり、過去と現在とが交叉し融合した都市、北九州。〝鉄冷え〟に因って一時期は廃れかけたこの都市は今、商業都市を目指している。

元来20万人程度の地方都市が対等合併に依って誕生した為、100万人近い人口を有しながらも、街そのものは極めて小さい。それを〝都会信者〟は一様に指摘し嘲ているものだが(主にネットで)、今世界で求められている「コンパクトシティ」構想を、国内で最も体現している都市だと、自分は思う。
 
 中心地街は人で賑わい(少々偏りが見られるが)、少し離れると直ぐに緑溢れる田舎の様な光景が見られる。
 生活に必要なものは全て揃い、娯楽のものも大半は揃っている。そして息抜きにもなる自然が身近に存在する。

これは理想的な都市ではないなろうか。鎌倉を訪れた時も思ったが、観光名所などを除けば鎌倉の上位互換的な存在ではないだろうか。

長くなったが今回はそんな北九州市の顔とも言える小倉城を訪れた。

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 1998年に現駅ビルが完成した九州2番目の駅、小倉駅。明るく透き通った青を基調とした駅ビルには〝鉄の街〟のイメージを払拭しようとの狙いがあるのだろうか。この日は天気が非常に良かった事もあり、本来の小倉駅以上に青い印象が強かった。個人的にはモノレールの高架の暗いラインの部分を事実上のシンボルカラーである黄色にしたら尚良いのではないかと思った。



 そして小倉城へ。駅からのアクセスだと西小倉駅が最も近いが、今回は新幹線で来た為、小倉駅から行く事になった。ただ小倉駅からも大して時間がかかる事はない。

 船頭町のちゅぎん通りと交叉し室町大橋交叉点へと繋がる、雑多で生活感の有るアジア的な狭い路地を抜けると、急に近現代的な光景が広がる。調度10年前の4月に誕生したリバーウォークや2年前の2月に竣工した九州で2番目の高さを誇る小倉D.C.タワーを奥に見据え、江戸時代に最初の橋が架けられた常盤橋が紫川の両河岸に伸びている。河岸の石垣の一部は小倉城築城当時の物だそうだ。
そう言えばリバーウォーク建設以前はここから小倉城が見えた様な、見えなかった様な…余り記憶にない。
室町大橋交叉点側の橋の傍らには森鴎外が『獨身』の作品内で「東京にないもの」の一つとして挙げた広告塔のモニュメントがあった。

常盤橋から望む小倉城方面

広告塔

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 正門の一つに当たる虎ノ口門跡を通ると小倉城庭園の奥に天守閣が見える。そして抜けた先、正面には社の歴史としては1100年を迎える八坂神社の大鳥居が在る。
角を左折すると左手に小倉城庭園が、右手に天守閣が現れる。そこを直進すると左手に大手先門跡があるが、この日はマラソン大会があった様で、多くの人が走っていた。

久しぶりに見る天守閣は少年時代の記憶を蘇らせる、思い出深い建物である。ただこの建物そのものは史実通りに復元されたものではなく、城好きとしては大坂城並みに不満があるのだが…

先ほどの道を右折しリバーウォーク方面へと向かうと、小倉祖霊殿や八坂神社社務所が立ち並んだ光景を見る事が出来る。
これらは存在そのものが80年程度しかない、城郭とは関係の無いものではあるが、小倉城の雰囲気と相俟っており好きなポイントの一つである。

虎ノ口門跡

虎ノ口門跡から天守閣方面を望む

八坂神社の大鳥居

小倉城庭園

大手先門跡

天守

小倉祖霊殿と八坂神社社務所

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 この日は幼馴染さんと会う事がメインである為、本丸や天守閣内には訪れなかった。今度来る時はそこの写真も撮りたいものである。

因みに今回の旅費、実家のある福岡市から訪れたため、
また土日と言う事もあり新幹線の往復料金\3,000で済んだ。

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