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旅暦『まほろば』

―森を駆け、遺跡を求めて道を歩み、海を訪ねては潜る。尋ねる先は、日出ずる国。

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伊勢紀行2

2日目、ついに憧れのお伊勢さんへ―よし、先ずは外宮から参ろうか
 
―伊勢市(伊勢国)
 
 2日目の朝、まだ日の昇らぬ内にドミトリーハウスを発ち外宮へと向かった。6時半頃に到着し、表参道から境内へと向かう。表参道火除橋という橋の前に衛士見張所なるものがあったが、この様なものは出雲大社にすらなかった。それだけでこの場所が日本で最も神聖な場所である事が判る。気を引き締め、橋の左側を渡り境内へと進んだ。
 
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 橋を渡って直ぐの場所には、清盛楠という木がひっそりと佇んでいる。参拝客の殆どは目もくれないが、樹齢1000年とも言われる巨木だ。伊勢湾台風の際に中央から2つに裂けてしまったらしいが、そうとは思えない程その枝にたくさんの葉を茂らせていた。
 
第一鳥居、第二鳥居を潜り抜ける。左右には立派な木々が多い茂っており、日の出を迎えてもなお辺りは薄暗さを保っていた。聖域が故に伐採などされないのだろう、普通であれば地域を代表する神木とされていそうな巨木にも、割と頻繁に出くわす。最早圧巻の一言に尽きる。
 

 
第二鳥居を潜り抜けると辺りは急に開け、朝日が優しく身を包み込む。右手には神楽殿がある。書き忘れていたが、前回御朱印帳なるものを二見興玉神社で頂いた(よく耳にするが、神社では「買う」とは言わずに「受ける」「頂く」と言うそうだ)ので、早速御朱印を頂きに向かう。お守りだと嵩張るし段々と身に付ける場所がなくなるが、御朱印帳は違う。極力荷物を増やしたくない旅行者には何ともありがたいものである。神社毎に意匠が異なるのも、参拝する際の楽しみの1つになるし、自信をもってお勧めしたい。
 
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 さて神楽殿で用を済ませ、豊受大御神(外宮)正宮へと向かう。丁度式年遷宮を終えたばかりの時期であったので、今迄20年間に亘り鎮座していた正宮(旧)とこれから20年間に亘り鎮座する正宮(新)とが並んでいた。この姿を見たかったし、写真に収めたかったのだから、喜びも一入といった所である。
 
因みに新旧正宮を正面から収めた写真もあるのだが、ここでは省きたいと思う。建前を言うと恐れ多いからだが、本音を言うとサーバの容量を気にしているからである、という事はここだけの話である。貴重な容量を割いてまで挙げる程綺麗に撮れなかったのだが、あれはセンスがないと難しいのじゃなかろうか。
 
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 正宮への参拝後、境内にある別宮へと向かった。その最初のお社が、多賀宮である。農業を始めとした産業全般に亘って従事する人々からの篤い崇敬を集めている、重要なお社だと言う。
 

 
その次に、土宮というお社へ向かった。別宮ではこのお宮だけ、東面しているそうだが、詳しい理由は伝わっていないらしい。
 

 
最後は風宮というお社だ。元は「風雨の災害なく稲を中心とする農作物が順調に成育するようにと祈りが捧げられる社」であったそうだが、元寇以降は国家平安を守護するという信仰も生まれたのだとか。
 

 
所で神宮の御料水の守護神を祀っている下御井神社というお社が、3つの別宮近くに座しているのだが、ここは崖下の小道にあるためか殆どの参拝者が訪れないため、ただただ静寂が辺りを支配していた。時折聞こえる小鳥の囀りが、なんだか心地良かった。
 
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 さて境内を一通り巡ったものの、時刻はまだ8時を少し過ぎた頃、せんぐう館の開館時間である9時までは少し時間が空いていた。そこで先に、月夜見宮というお社に向かう事にした。神様の通り道であるとされる「神路通り」を進み、境内へと入る。時間帯もあってか、ガイドブックなどで大々的にPRされている割には人が少ない。
 

 
ただその右手後方に在る高河原神社と呼ばれる摂社には、たまに訪れる参拝者すら一瞥するだけの事が多い様だったのが少し、残念だった。
 
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 そうこうする内に時刻は11時近くになっていたので、月夜見宮の御朱印を頂いた後せんぐう館に入館すべく来た道を戻った。参拝者で溢れ返っている参道の隙間を縫う様にしてせんぐう館に入館する。内部は神宮の歴史や式年遷宮に纏わる諸々の展示だけでなく、外宮正宮の一部を原寸大で再現した模型もあり、博物館好きの身に至福のひと時を齎してくれた。
 
天気にも恵まれ、勾玉池やそこに浮かぶ奉納舞台は天頂へと昇りつつある日の光を浴びて美しさに磨きを掛ける。流石は日の神たる天照大御神のお社と言った所であろうか。
 
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 5時間近く滞在した外宮を後にし、ドミトリーハウスの近くに在る世木神社という水神様を祀るお社を訪れた。勿論御朱印を頂きに、だ。少しずつ貯まる御朱印を見て胸が躍ったが、傍から見たら怪しげな笑みを浮かべた不審者にしか見えなかった事だろう。
 
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 その後は江戸時代に「伊勢の台所」と呼ばれた伊勢川崎という町並みを見に訪れたりもしたが、逆光やらで満足した写真が撮れなかったので省く事にする。因みに町並み自体はそこそこ綺麗だったとフォローしておく。
 
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 その後、大学で知り合った友人と2年振りの再会を果たした。大学を中退後、地元名古屋へ戻っていた彼と、この距離なら会う事が容易だからと直前になって誘ったのだ。次いつ会えるか分からないため、話は弾むばかりだった。
 
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 いつもはどうにかすると日没後も方々を見回っているものだが今回は、18時を回らぬ内に1日の旅を終える事にした。どうも体調が思わしくないのである。それでも普段なら気にしないのだが、内宮へ参る前に病床に臥す事になっては敵わないので、思い切って大事を取る事にした。
 
 
■伊勢市の写真を見る■
http://tabi.sarashi.com/mahoroba/伊勢.html
 
■次へ■
http://tabi.ria10.com/travel-records/伊勢3

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