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旅暦『まほろば』

―森を駆け、遺跡を求めて道を歩み、海を訪ねては潜る。尋ねる先は、日出ずる国。

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小田原紀行

※今回の最高の一枚
 今回もまた就職活動で、今度は東京に行く事になった。本当は一泊二日の予定だったがバスの予約が埋まってしまっており、二泊三日と言うお金のかかる旅になってしまった。

―小田原市(相模国)

 小田原駅に着いたのは午前中の事。この日は夏を髣髴とさせる、まるで夏の様な日だった。行きかう人々の表情も、総じてどことなく明るく感じる。

小田原駅東口から外へと出ると駅前商店街を通り、お堀端通りを東進する。そんな中早速見えてきたのが、幸田口門跡と言う所。嘗ては町全体が城郭だったと言う小田原城の遺構を、所々ながら見る事が出来る。

幸田口門跡

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 城内への入り口を目指して堀沿いを歩く。堀内では貸し舟が行われており、昼頃には家族でそれなりに賑わっていた。赤塗りの橋が白亜の土塀や櫓と調和しており、実に雅な風景だ。
そうして正面入口である馬出土橋から、いざ入城。15年程前に復元されたと言う馬出門や隅櫓、銅門は往時の様子を偲ぶには十分だろう。特に銅門の梁は、蚤で削った表面が格調の高さを強調している様に見える。
学橋

馬出曲輪と隅櫓(右)

二十櫓跡

馬出門と隅櫓(右)

パノラマ

二の丸観光案内所

住吉橋と銅門(奥)

銅門

銅門の梁

銅門を潜ると、藩主屋敷のあった、二の丸のメイン区画に繋がっている。そこには現在、歴史見聞館が建てられているが大半のスペースには何もない。この日は偶々か、祭りの模擬店などが立ち並んでいた。

市内最大級のビャクシン

本丸東堀跡

市内最大のイヌマキ

常盤木門と常盤木門橋

常盤木門橋を渡ると、威圧感たっぷりの常盤木門がまるで両手を広げて迎えているかの様に鎮座している。その常盤木門を潜り抜けると、何故か猿の檻がある。大きさと言い場所と言い、少々可哀相な気もする。

今まで殆ど見えなかった天守閣は、本丸に入ると急に全体を見渡す事が出来る様になる。それだけに、実際の大きさ以上にふと錯覚を起こしてしまう。天守閣からの眺望も良く、東からは城下町を、西(正確には南西)からは石垣山城を、南からは伊豆・熱海方面を、そして北からは小田原駅や丹沢山を、それぞれ眺める事が出来る。天気の良い日は360°絶景である。

常盤木門

天守閣



西





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 帰り道、本丸東堀跡を南下して御茶壷曲輪方面へ。大正天皇に縁の有る御感の藤や御茶壷橋、番所跡を観た他、御茶壷曲輪から銅門と住吉橋を撮影した。御感の藤はまだ満開ではなかったが、それでも十分に美しい。この時期は梅→桜→藤と、目を惹く美しい花が相次いで咲き誇り、旅をより楽しいものとしてくれる。春と秋は、旅する為の季節と言っても良いのではなかろうか。

御感の藤

御茶壷曲輪の土塁

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 そうこうする内に、時刻は13時を回った。本来なら一日を丸ごと市内観光に充てても良いのだが、今回はそうも言っていられない。

何故なら、大切な人に会うから。


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